【文章摘要】 1942年にカーボンブラックの代替としてフユームドシリカ(Fumed Silica)はドイツDegussa社(現·EvonikIndustries社)の化学技術者H.Kloepferにより開発され,その製法の特許は1944年に取得されている1).フェームドシリカは四塩化ケイ素(SiCl4)を火炎中で加水分解することにより合成される.フユームドシリカの機能としては液体の増粘·チキソトロピー性付与,粉体の流動性改善,エラストマーの補強等があり,塗料,印刷インキ,接着剤,プリンタートナー,ゴム等幅広い用途で利用されている.本稿ではフェームドシリカについて,その製法と基本および応用特性を紹介する, |